本の目次活用術

最近、ビジネス書だとか実用書だとかを「読む」以外の、別な楽しみ方を見つけた。
それは、本の目次を利用して、自分の考えを引き出したり、深めたりするというものだ。

というわけで、僭越ながらやりかたを紹介するよ。



1. 本の目次を用意する

まず、面白そうな本の目次を入手する。目次全文がなくても構わない。一部分でも構わないので、とにかく目次を用意する。
書棚で積読状態の本を引っ張ってくるとか。Googleブック検索で適当なキーワードで本をさがして、その目次部分を参照するとか。あるいは、Amazonや出版社サイトで目次を紹介している場合もあるし、書評サイトで目次の一部を紹介しているところもあるので、そういうのを利用してもいい。


2. 目次を入力する
次に、目次の見出しをテキストエディタなどで入力して、お題を設定する。入力作業自体に意味があるわけではないので、コピペができるならそれでも全然構わない。


3. 考えながら、アウトプットする
ここまでが準備。次はいよいよ「考えて、書く」という作業に移ろう。

たとえば、今日は「文章術」について考えてみたい、と思ったとする。
そこで、Googleブックスで「文章術」というキーワードで検索をしてみる。と、1位に表示されるのは『「頭がいい」と思わせる文章術: 仕事で結果を出す“稼ぐ書き方”』という本だ。

次に、この本の目次を見てみよう。


はじめに:「頭の悪い文章」が許されない時代になった



ほう、頭の悪い文章が許されない時代ってか…。という感じでシンキングタイムに突入。

そして、以降は自分が考えたことをエディタでもノートでも何でもいいのでどんどん書き記していこう。


頭の悪い文章か。ようするに、頭を使って文章を書けってことなんだろうな。たしかに、今の時代は、文章テクニックを駆使してモノを売ったり、自分を売り込んだり、ってことが手軽に行えるわけだし。頭が悪い文章しか書けない人間は、具体的に損をすることもあるだろう。反対に、頭の良い文章を書ける人間は、お金を儲けたり、ほかにもいろいろなメリットを手にできるだろうな。だったら、文章術を学んだり磨いたりするのはメリットが多いし、これからの時代に求められる必須の能力なのかもしれんな。…



…と、こんな調子で、目次タイトルを触媒にして自分の考えを広げたり、発展させたりしていくわけだ。

繰り返しになるが、この目次活用術では、本は思考のための触媒に過ぎない。
目次は僕に好パスを出してくれる中田のような存在であったり、今日のお題を出してくれる歌さんのようなものと言ってもいいかもしれない。


1冊の本の目次をもとに、こんな感じで思考していくと、それなりに新しい発見を引き出せるし、「やった」という手ごたえも感じられると思う。
あと、自分が結構いいことを言ったりする瞬間があって、それが快感だったりもする。


それから、目次活用法の後に、実際に本を読んで内容を確認するかどうかについては、どちらでもいいと思う。案外、読むよりも自分で思考した内容のほうが濃かったり、面白かったりするかもね。

というわけで、よかったらお試しください。


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sent from W-ZERO3

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