（その2)アドエスからiPhoneへの乗り換えを検討した際に僕が心配したことと、その結果

4. iPhoneは毎月の維持費が高い

・なにしろアドエスは安い。やっぱりwillcomは定額・低価格で安心だ
・iPhoneにすると、毎月の利用料がものすごく高いんじゃないのか

【結果】
アドエス：8,034円／月
内訳　ウィルコム定額プラン2,900円＋データ定額3,800円＋高速化サービス300円＋機種代金2,130円−W-VALUE割引1,096円

iPhone：6,185円／月
内訳　ホワイトプラン980円＋S!ベーシックパック315円＋パケット定額フル4,410円＋機種代金480円

実際にはアドエスでデータ定額が上限に行くことはほとんどなかったので、月7,000円ぐらい。僕の場合に限っては、iPhoneを持つよりアドエスのほうが高かったのが現実（あくまでも僕の場合）。

ちなみにiPhoneに関しては、絶対にパケット上限まで使おうと心に決めた。ちまちまと料金を気にして使えないのではiPhoneを持つ醍醐味を味わえないし、それだったらTouchにすればいいわけだし。どこにいても7.2Mbpsという高速でネットに接続できることが最大の魅力だったわけで。ここがウィルコムとの最大の違いでもあるし。
そのメリットを目いっぱい享受してもなお、この価格であれば、僕的には高くない。
それにこの1ヶ月間、iPhoneのおかげでむしろムダづかいが減っているという現実がある。ムダな本や雑誌を買うことが激減したのだ。DVDやCDも。コンテンツに対する飢えをしのぐのに、今まではこういうものをちょこちょこと買っていたわけだが、いまは手の中にiPhoneがあるおかげで、そういうものにこづかいを費やす必要がなくなってしまった。これの効果は意外と大きい。

5. iPhoneはフォルダ構造を変えられない

・iPhoneはデータの管理場所を自分で設定できないじゃないか
・人に見られたくないデータを隠すとかできないのは困る

【結果】
フォルダ構造をいじるどころか、それを見ることすらiPhoneはできない。アドエスみたいに、ここのフォルダに新規フォルダを追加してモニャモニャなデータを隠しておこうとか、そういうことはなかなか面倒くさいみたい。データを隠すアプリもなくはないみたいだけれど。
ただ…、実際のところ…、僕の場合は…、あまりiPhoneをオケベな目的に使おうという気にならない。決して気取っているわけじゃなく。なんというか、iPhoneと向き合っていると、オケベよりも楽しめてしまうものが次々に現れるものだから、案外オケベ方向に流れずに済んでしまうという現象が起きているのだ。アプリを探したり、GRのFeedを爆速処理したり、他にも写真加工やら、音楽やら、お絵描きやら、Twitterやら、なんだかやることがすごくある。
そんなこと言って、これからだんだんやりたくなるかもしれないけどｗ。そのときはそういうアプリを探すか、JailBreakってのをやるかすればいいみたいだし。

6. iPhoneはカスタマイズできない

・iPhoneはデザインも動作も操作性もカスタマイズできないじゃないか
・アドエスの醍醐味はカスタマイズ。自分好みに仕立てられるからいいんだ
・カスタマイズできなきゃスマートフォンとは言わないだろ

【結果】
iPhoneでできるカスタマイズはスタート画面の壁紙と、アプリの並べ方ぐらいか。たしかに自由になることは少ない。

アドエスをはじめとするWindowsMobile機の最大の面白さは、このカスタマイズ。テーマを探したり、フォントのサイズを変えたり、ボタンに機能を設定したり、GSFinderを入れて、PocketHand入れて、WkTask入れて…。荒れ放題の無人島を、人が住めるように開拓していくような、そういうロビンソンクルーソーみたいな楽しさがWM機の魅力だと僕は思う。
それに対してiPhoneは、Appleが提供するiPhone Worldという人工世界のなかで自由に楽しむって感じ。だけど、その世界はすみずみまで気配りが行き届いていて、哲学やポリシーみたいなものが貫かれていて、それが息苦しかったり押し付けがましかったりするでもなく、心地よく、飽きずにいられる世界とでも言うかね。TDLとかに通じるものがあるかも。

だからイチからルールを含めて世界を創り出したいときはWM機、完成された世界で快適に遊びたいときはiPhoneって感じじゃなかろうか。
いずれにしても、アプリを探して、調べて、吟味して、試しに入れて、より便利な使い方を開発して、という面白さはiPhoneをはじめスマートフォンみんなに共通だと思う。

今回もずいぶん長くなってしまったので、続きは次回にします。