プランニングシートを使って原稿を書くのがいい感じ
先日、図書館で『伝えるための書く技術』という本を借りた。
- 作者: デボラ・デュメーヌ,向田千恵,保科京子
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本で紹介されていた「プランニングシート」なるものをためしに使ってみたら、脳の便秘が解消したみたいにスラスラと、心の一番奥の熱いところにまで手が届くような企画書を2本連続で書けて驚いたので紹介 ※僕基準で。
「プランニングシート」は、文書作成の第一段階で書くシート。読み手のことをイメージし、その要求・期待をつかむために必要な質問項目が17個並ぶ。
全部紹介すると出版社さんにご迷惑をかけるので、僕が個人的によかった質問を4つだけ紹介しておくよ。
1. なぜこの文書を書いているのか?
なんのためにこの文書を書くのか。その目的を明らかにする質問。いざ書いてみると、自分でも思っていなかった真の目的がズルッと出てきてしまって驚いた。
2. 読み手には、何をしてほしいのか?
文書を読んだ結果、どんなアクションを起こしてほしいのか。どんな感情を持ってほしいのか。それを明確にしてから書くことで具体性も、伝える優先度も明らかになる。
3. この文章の主題について、読み手が知っていることは何か?
読み手がすでに知っていることを、くどくどと書いてしまいがちな僕。最初にこれを明確にすることで、シュパッと切れ味のよい文書が書けていい感じ。
4. もし読み手が他のすべてを忘れてしまうとしても、これだけは覚えておいてほしいと思う主要なメッセージは何か?
この質問が僕的には最強。ようするに何を伝えたいのか。それと向き合うための質問がこれ。余計な話を削ぎ落として、論旨を明快かつシンプルにしてくれる。文章があちこち寄り道しがちな僕に、落ち着きを取り戻してくれる。
こんな感じで、実際に書き始める前に必要な計画と準備と構造設計をサポートしてくれる「プランニングシート」は、僕にはとてもいい感じ。
文章を書きなれている方たちは、どれも無意識に実施しておられることばかりだと思う。でも、最近考えがまとまらない、文書を作るのが遅くなったとお悩みの中年サラリーマンには、とても役に立つと思うよ。僕は役に立った。
それにしても、「良い質問」をすると「良い答え」が導き出せて気持ちがいい。このシートの質問を僕専用にカスタマイズして、オリジナルのプランニングシートを作ろう。ここ数年悩み続けてきた「企画書書けない病」から脱出できそうな予感。